会長挨拶
















 皆さん、こんにちは。参議院議員の足立敏之です。
 脇雅史前会長より、一昨年に一般社団法人全国さく井協会の会長を引き継ぎ、このたび、6月23日に開催された第49回定時社員総会において、再任をいただき、二期目の会長を務めることとなりました。私としても、脇前会長のご指導のもと、若林直樹副会長・会長代行、高木繁成副会長、西川済副会長とともに、協会の発展に向けて努力して参りますので、引き続き、よろしくお願い致します。
 全国さく井協会は、昭和49年12月4日「社団法人全国鑿井協会」として設立され、平成26年4月1日に「一般社団法人 全国さく井協会」に移行しましたが、その間、一貫してさく井技術の向上並びに技術の伝承を図るとともに、地下水の保全・開発についての調査・研究等に取り組んで来ており、令和6年には50周年を迎える歴史のある団体です。
 本協会は、これまで、井戸についての調査・研究のみならず、さく井技能士検定、地下水利用設計管理技術者などの資格制度の創設等、井戸に関する数々の技術や知識の伝承・普及のための総合的な方策に取り組み、地下水の適正な管理と利用のために貢献して参りました。
 地下水は日本の産業や生活を支える重要な資源であり、高度成長期における工業用水の過剰なくみ上げによる広域の地盤沈下等が大きな社会問題となった時代を経て、表流水、地下水一体とした管理が必要との認識が高まり、2014年(平成26年)4月に超党派の議員により、水循環基本法が制定され、その後、私も係わった議員立法で2021年(令和3年)6月に水循環基本法の改定が行われ、現在は、国及び地方公共団体の責務のもとで、「地下水の適正な保全及び利用に関する施策」が含まれることとなっています。
 そして、伝統的な地下水資源の持続的な活用に加え、近年激甚化する風水害の要因である地球温暖化への緩和策としても期待される地熱エネルギーの利用やCO2の地下貯留など、さく井技術に求められる社会的なニーズはますます高まってきています。
 地下水の適正な利用と管理をはじめとするさく井技術の発展と、それを支える皆様が持続的に活躍できる環境が維持できるよう、公共工事などの仕事の「量」と「質」の計画的な確保に向け、私としても、引き続き、全力で取り組んでまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

会 長   足 立 敏 之